人は自然から遠ざかるほど病気になる【自然欠乏症候群】
皆さんは意識的に自然に触れていますか?
2005年にリチャード・ループさんが「あなたの子供には自然が足らない」という本を出版しました。その中に「自然欠乏症候群」という言葉があります。
この自然欠乏症候群は、子供に影響も出ますが大人にも影響を及ぼします。
自然欠乏症候群とは
健康診断などで異常と認められず通院などをした場合、メンタル疾患(軽度の鬱)として診断されてしまうような不眠や慢性疲労の症状が自然欠乏症候群(ネイチャー・ディフェンシー・シンドローム)の症状と言われています。
子供などは、自然に触れる機会が少なくなると集中力がなくなったり多動になったりと行動面で影響が出てくる事もあると言われています。
自然欠乏症症候群の原因
欠乏症の名の通り”自然に触れる機会が少ない事”が原因とされています。
自然に触れる機会って子供などがいて公園に頻繁に行く人なら良いですが、公園などに行かない人は意外と触れる機会が少ないと思います。
私は、田舎に住んでいるので自然は十分にありますが、それでも意識していないと自然に触れているという感覚はないので都市部に住んでいる人は自然自体が少なく人が溢れているので意識的に自然に触れているという感覚はなかなか得られないと思います。
現在の日本の状況
コロナ禍になり、ソーシャルディスタンスという面から人と人との距離がとれる場所で過ごしましょうという事になり、公園に行く人や河川に行く人が増え自然に触れる機会は以前よりも増えている人もいる反面、テレワークなども増えて家にいるケースが増えてしまい自然から離れてしまっている人も少なくありません。
実際、テレワークになって不調を訴えている人も多いというメディアの報道を見ると欠乏症になっている人もいるのではなかろうかとも思います。
カナダやスウェーデンなどの自然環境が良い国ですら危機感を持って子供達が自然に触れる状況を作っているという話を聞くと日本ではもっと意識的にならないと本気で危ないと感じます。
人は自然から遠ざかるほど病気になる
「人は自然から遠ざかるほど病気になる」
医学の父と呼ばれているヒポクラテスが2500年前に残した言葉。
2500年前に言われた言葉が2500年の時を経て証明されそうになっている現代社会。
意識的に自然に触れるケースを増やす
では、自然欠乏症候群を改善するにはどうするべきか。
答えは一つ”自然に触れる”。
しかし、ただ触れるという事ではなく自然という事を意識して触れる事が大事だろう。
自然に触れる事で他にも良い事があって一つの考え事に思考が支配されてしまう”反芻思考”(モンキーマインド)も自然に触れる事で止められるという事をスタンフォード大学やミシガン大学などが発表しています。
なるべくなら森林などに行く事がベストですが、行けない人も当然います。そんな人は公園で木に触れてみる、部屋に観葉植物を配置するなどでも自然に触れているという事になりますのでそうやって自然に触れてみてください。
最後に
今、コロナ禍なども影響して不調を訴える人も増えていますが、病院に行けないや病院に行って変な診断されるのも怖いなって思う人は一度自然に触れてみたら改善する可能性もありますので是非やってみてください。
しかし、それでも体調が優れない場合はキチンと病院に行ってください。
最後までお付き合いいただきありがとうござました。