「全ては借り物」その思考が大事なんじゃないかな。
「身体は借り物だから」
この言葉を言った方をご存じでしょうか?
大女優の樹木希林さんが全身ガンを患った際に言われた言葉です。
この言葉って非常に深いと私は思いました。
身体は借り物というと量子学的には~とかスピリチュアル的には~という言葉も出てきそうですが、そういう事ではなくてそういう感覚が大事なんじゃないかと思ったのです。
身体だけではない借り物
借り物って身体だけではないと思います。消費されてなくなってしまうもの以外は全て借り物なのではないかと私は思った訳です。
お金があるので物の売り買いが存在します。しかし、その物もお金で買っているので自身の物のような感覚になりますが、自身の存在が消える時に持っていける訳でもなくこの世に返すという事になると思うのです。
「お金なんていくら持っていてもあの世に持っていけないのだから」と言う言葉があります。この言葉を言うと、「そうは言っても残されたものにはありがたい」というようなニュアンスの言葉が続きます。確かにそうです。残された人にとってはありがたい遺産です。しかし、貸し借りという見方で見ると借主が変わっただけという見方もできます。
家や土地、車、お金が借り物という見方はわかったが、だから一体何なのかという疑問がわいてくると思います。
自分の物という感覚が生むもの
自分が苦労して手に入れたものやポジションなどは、苦労した分だけ絶対に人に取られたくないという感情が出てくるものです。
自分の物と認識した瞬間にそれを他人からどうやって守るのかという思考になります。
守るという思考が別に悪い訳ではなく、固執するという事が自分を苦しめてしまう結果を招くのではないかと私は思うのです。
守る事の大変さ
攻めるとは、攻める方法以外にも自身がまずい状況になれば守るべきものはないので何もかも捨てて逃げる事が可能な訳です。
しかし、守るものがある人は、逃げるという選択肢を使う場合、守る対象のものに気をつけながら逃げなければなりません。
この労力も精神力も相当なものだと思います。
そういう点で見ると攻めるよりも守るという方が大変だと思います。
借りているという認識なら
自分のものという認識ではなく、今の段階で自分がそれを借りているという認識だとそれに対して必要以上に固執しなくなると思います。
固執をするとあらぬ行動に出たり異常な攻撃性を持つ可能性が高まります。
守りたい一心の行動なので正常ではあると思いますが、その状態をキープし続けると精神に異常をきたすがその人が壊れてしまいます。
苦労して手にしたものなどが大事なのはわかります。ですが、お金をはじめとしたすべての物はこの世を去る時に持っていけるものではなく自身の手から離れいきます。
その事実がある中で守るものに必要以上に固執し、その為なら何をしても良いという感覚だと別の守れるものを失ってしまう事あると思います。
固執しないための距離を保つために、借りているという認識を持つ事も大事だと私は思い感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。