「生きていてよかった」って言える瞬間が。
この世の中には、不思議な言葉がある。
「勝ち組」と「負け組」。
人生において勝ち負けってなんでしょうかね。
競技のように1着2着という着順がつくなら勝ち負けというのは明確だからわかるけど、自身が知っている広いようで狭い世界の人間を比較して勝ちだ負けだって決めるのは時期尚早のように思う。
ネットやテレビで飛び交う勝ち負けの基準を自身と照らし合わせて勝ちだ負けだを決めるって事もあるけどその基準も曖昧だ。
この二つの言葉に踊らされて人生狂っている人もたくさんいると思う。
過去の自分もそんな感じだった。何をもって勝ち組なのか今は不明だけど、その当時は誰かの上に立てれば勝ちで下にいるのが負け組って感じで生きていた。
まじで今考えると腐っている。誰かと比較して生きる人間の究極の思考だよね。
誰々よりも自分はマシだからって思考。何をもってマシなのか。マシと思うのは自分の基準であって本当はマシではないかもしれない。そんな部分も見えていない。
まぁ、そんな事をしているとぶっ壊す訳ですよ。体を。
結局、マシなのは健康で働けているその人。
勝ち組とか負け組に踊らされた人間の末路。
で結果として今思う本当の勝ち組って「健康な人」な訳です。
「馬鹿でも健康が良い」って言葉あるけど、本当にそれ。
世間一般的に優秀と言われる人が健康ならなお良き事なんでしょうけどね。
「それでも働かないと生きていけないんだよ」っていう人の意見もわかるしそれがこの世の事実でもある。
だけどね。体をぶっ壊した人間からすれば限界超える前に辞めればよかったとしか正直思わない。前兆に気づけないって話をよく聞くけど、前兆は確実に出ている。見ようとしていないだけ、こんなの大丈夫っていう謎の自信がそれを隠す。
私は思う。
人生の勝ちとは、
「生きていてよかった」と心底思える瞬間に立ち会えれば
それはもう
真の人生の勝ち組なんじゃないかと。
人生の勝ち負けなんてそのくらいシンプルで良いと思う。